【レビュー】住信SBIネット銀行のメリット・デメリット&安全性について

「メイン銀行を変えるだけで何か変わるの?」と思う方も多いかもしれません。私自身もそうでした。
しかし、『住信SBIネット銀行』にメイン口座を変えたことで、「振込手数料無料」「アプリでATM」「目的別口座」など、多くのメリットを実感しています。
「ネット銀行って手続きが面倒そう」「ネット銀行って危険じゃないの?」という不安もあると思います。私も当初は同じ気持ちでしたが、実際に使ってみると、その心配はありませんでした。
今回は、1年以上住信SBIネット銀行を使ってみたリアルな感想を、良かった点と悪かった点、「安全性」と「セキュリティ対策」についても共有したいと思います。
「ネット銀行に変えてみようかな?」と思うきっかけになったらと嬉しいです。
- ネット銀行が不安に感じている
- ネット銀行に興味はあるが迷っている
- 住信SBIネット銀行のメリット・デメリットを知りたい
地銀から住信SBIネット銀行へ変えた理由
私は以前、特に考えずに地銀をメイン口座にしていました。給与振込口座という理由だけで、使い続けていたので、メイン口座を変えるという発想すらありませんでした。
私が、「住信SBIネット銀行」を選ぶきっかけになったのは、YouTube「お金の大学」の両学長さんがおすすめされていたからです。
「使ってみてダメなら戻せばいい」と軽い気持ちで開設しましたが、実際に1年以上使ってみましたが、本当に良かったと思います。
ただ、ネット銀行に対して「不安」を感じる方もいらっしゃると思います。
私自身も、良く分からないけど「不安」という感情はありましたが、調べて「知る」ことにより漠然とした不安は解消されました。

知らないことって不安に感じるよね…

知って納得することで、不安は減ると思うよ!
ネット銀行と対面型銀行の特徴
ネット銀行と対面型の銀行のそれぞれのメリット、デメリットがあります。
対面の銀行をお使いの方も多いかと思いますが、それぞれの特徴を理解することは大切です。
比較項目 | ネット銀行 | 対面型銀行 |
---|---|---|
利便性 | 24時間365日、スマホやPCで利用可能 | 営業時間内に店舗に直接足を運ぶ必要がある |
手数料 | 手数料が安い | 手数料が高い |
金利 | 比較的低め | 比較的高め |
サポート | 対面サポートはない(オンライン対応) | 窓口で直接サポートを受けられる |
セキュリティ | フィッシング詐欺への注意が必要 | 不正アクセスのリスクは低い |
心理的安心 | 対面対応がないためサポートが不安 | 対面での解決があるため安心感が高い |
利用エリア | 全国どこでも利用可能 | エリアが限定的な場合がある |
対象年齢層 | 若年層やITに慣れた人に向いている | 高齢者や対面相談したい人に向いている |
地方銀行と住信SBIネット銀行の比較
また、地方銀行と住信SBIネット銀行を実際に利用してみて、特に感じた特徴を比較しました。
比較項目 | 住信SBIネット銀行 | 地方銀行 |
---|---|---|
振込手数料 | 他行振込無料 回数制限あり | 他行振込:165円~1100円 |
ATM手数料 | 提携ATM無料 回数制限あり | 銀行ATM無料 提携ATM:~220円 |
ATM利用 | スマホアプリ キャッシュカード | キャッシュカードのみ |
預金専用口座 | 目的別口座 | 無い |
住宅ローン金利 | 低い | 普通 |
マネーフォワードMEとの連携 | 連携しやすい | 連携しにくい |
新札の発券 | 非対応 | 対応可能 |
教育費の支払い口座設定 | 不可 | 可能 |
住信SBIネット銀行にして良かったこと(メリット)
- スマホアプリでコンビニATMが使える
- 振込手数料が無料(回数制限あり)
- 無料で10個の目的別口座が作れる
- 住宅ローンの金利が低い
- マネーフォワードMEとの連携が良い
スマホアプリでコンビニATMが使える

引用元:住信SBIネット銀行公式サイト
住信SBIネット銀行には、スマホアプリを使ってコンビニのATMを利用することができます。
キャッシュカードを使わずに、スマホのアプリで※コンビニATMでの現金の引き出し、預け入れができる機能
※セブンイレブンとローソン
2024年12月~「アプリでATM」でのATM手数料が何度でも無料に
- アプリならATM手数料が何度でも無料
- 全国どこのコンビニでも利用できる(セブン・ローソンのみ)
- 365日24時間、利用できる(メンテナンス時は除く)
- キャッシュカードを紛失するリスクがない(キャッシュカードを持ち歩く必要がない)
- 安心のセキュリティ(アプリは生体認証によりロックされている)
- スマホの充電が切れたら、利用できない
- ネット環境がないと、利用できない
「アプリでATM」の特に良かったこと
夫婦で同じ口座を使っていましたが、キャッシュカード1枚でやりくりしていました。
銀行によってはキャッシュカード1枚しか発行できない場合や、発行の手間や手数料がかかってしまう場合もある
そのため、お互い出先で急に、現金が必要になった時に、とても不便でした。
しかし、アプリでATMを利用することで(私がアプリ、妻がキャッシュカード)その問題が解決しました。
振込手数料が無料(回数制限あり)
住信SBIネット銀行では、他の金融機関への振込手数料が無料になります。
ただし、「ランク」に応じて振込手数料無料の回数が変わりますが、十分な回数です!

振込手数料が値上がりしている銀行があるなか、振込手数料が無料であるのは、本当にありがたいね。

そうだね!しかも、振込みの操作もとても簡単だよ!
ランク獲得条件

引用元:住信SBIネット銀行公式サイト
ランク | 条件 |
---|---|
ランク4 ★★★★ | ランク2+条件B(1つ以上) |
ランク3 ★★★☆ | ランク2+条件A(3点) |
ランク2 ★★☆☆ | スマートフォンアプリでログイン (スマート認証NEO利用) |
ランク1 ★☆☆☆ | スマホを持っていない |
ランクごとの無料回数
ランク | 他の金融機関あて 振込手数料無料回数※ |
---|---|
ランク4 ★★★★ | 月20回 |
ランク3 ★★★☆ | 月10回 |
ランク2 ★★☆☆ | 月5回 |
ランク1 ★☆☆☆ | 月1回 |
振込手数料が無料であることのメリット
振込手数料が無料であることで、以下のようなメリットを感じています。
定期的に振込がある場合、1年間で考えると大きな節約になる
例:月に2回振込がある場合、年間6600円の節約になる
275円×2回×12ヶ月=6600円/年
- 他の銀行や、家族への送金のハードルが下がる。
- 小額の振込みであっても気軽にできるため、細かい資金調整もできる
- 急な送金があったとしても、手数料を気にせず対応できる
無料で10個の目的別口座が作れる

引用元:住信SBIネット銀行公式サイト
一般的に、口座一つにつき一つですが、住信SBIネット銀行では、同じ名義で複数の口座をつくることができます。
私自身、この機能が一番感動しました!
同じ名義内で、代表口座の他に、様々な目的に合わせて分けられる預金専用口座
- 無料で10個までつくることができる
- 目標金額を設定できる
- タイミングと金額を設定すれば、自動的に貯金できる
目的別口座のメリット

- 目的に合わせた貯金額が一目瞭然
- 必要な時にすぐに資金移動できる。
以前メイン銀行にしていた地銀の口座では、「貯金」も「日々の出入りするお金」も同じ口座内にあり、管理がとても難しかったです。
しかし、目的別口座のおかげで、とても管理が楽になりました。
また、「定期預金」とは違いすぐに資金移動できるのがとても便利だと感じています。
- 必要な時にですぐに引き出せない
- 解約の手続きが面倒
目的別口座の注意点
目的別口座は、預金口座であるが、以下のような注意点があります。
- 直接振込や引き落としはできない
一度メイン口座に資金を移動させる必要がある - 金利はメイン口座と同じ
定期預金のような特別金利はない
以上のような注意点はありますが、特にデメリットにはならないと感じています。
目的別口座の作成も、とても簡単ですので、ぜひ活用することをおすすめします!
住宅ローン金利が低い

住信SBIネット銀行の金利は、最安値ではないですが、ネット銀行ということもあるため、とても低いです。
現在、住宅ローンを借りている方は、借り換えして得する可能性があります。
実際に、私は「地銀」から「住信SBIネット銀行」に住宅ローンを借り換えました。
私の場合、住信SBIネット銀行に借り換えたことで、手数料や返金された保険料を含め、約100万円、得することができました!
住宅ローンを借りている方は、一度借り換えシュミレーションをしてみることをおすすめします。
私の体験談として、失敗しないための「借り換えの方法」や「手順」を以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

マネーフォワードMEとの連携が良い

家計管理をするためには、「家計簿アプリ」は必須ツールだと思います。

ただ、家計簿アプリで管理するためには、「銀行口座」を連携する必要があります。
私自身、地銀の口座を連携していたのですが、データを更新するたびに、毎回パスワードが必要になり、すごく手間がかかっていました。
その点、「住信SBIネット銀行」では、連携が良いため「手間」や「ストレス」がなく、家計簿アプリで家計管理を続けられています。
- 更新がスムーズで、更新ごとにパスワードの要求されることがない
- 目的別口座も反映されるので、管理しやすい
住信SBIネット銀行のセキュリティ

住信SBIネット銀行のメリットは分かったけど「セキュリティ面は本当に大丈夫なの?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
実際、私も以前は、ネット銀行に対して漠然と「不安」という感覚を抱いていました。
しかし、その不安は、「よく分からない」や「理解していない」ことが原因だったことに気づきました。
だからこそ、ネット銀行の具体的なセキュリティ対策を知り、理解することが重要です。
FIDO認証方式
住信SBIネット銀行は、セキュリティ対策として『FIDO認証』という認証方式を採用しています。
「素早いオンライン認証」の略で、パスワードに代わる新しい認証方式の国際的な標準規格
FIDOの仕組みを簡単に説明
- 登録: 認証したいデバイス(スマホ、パソコンなど)に生体情報やセキュリティキーを登録する
- 認証: サービスにログインする際、登録したデバイスを使って認証を行う
- 検証: サービス側で、登録された情報と認証時の情報が一致するかを確認し、本人であることを確認する
パスワード認証とFIDO認証の違い
IDとパスワードの組み合わせで本人確認を行う従来の認証方法。
パスワードが漏洩するとアカウントが乗っ取られるリスクがある
パスワードの代わりに生体情報(指紋、顔など)や専用のセキュリティキーを使って認証を行う新しい方式
- 安全性: パスワードは推測される可能性があるが、生体情報やセキュリティキーは固有のもので複製が難しいため、より安全である
- 利便性: パスワードを覚える必要がなく、ワンタッチで認証できる
- 強固さ: 複数の要素を組み合わせることで、より認証が強固になる
スマート認証NEOのメリット・デメリット
住信SBIネット銀行は、FIDOの標準仕様に準拠した『スマート認証NEO』というを採用しています。
スマート認証NEOのメリットとデメリットは、以下になります。
- 高いセキュリティ: パスワードの代わりに指紋や顔認証を利用するため、パスワードが漏洩するリスクを大幅に軽減できる
- 利便性: 生体認証でログインしていれば、取引ごとの認証が不要。WEB取引パスワードや認証番号の入力をせずにスムーズな取引きができる
- 不正ログイン防止: ログイン承認機能を利用すると、登録したスマートフォン以外では制御を解除できないため、不正ログインを防ぐことができる
- 端末への依存: スマートフォンなどの登録端末に依存するため、端末を紛失したり故障したりした場合、認証ができなくなり、手続きに手間がかかる可能性がある
- 環境依存: 光の当たり方や端末の状態によっては、顔認証や指紋認証がうまく機能しない場合がある
ネット銀行の被害と対策

ただ、どんなに良いセキュリティがあったとしても、「実際にネット銀行の被害はあるでしょ」と思われるかもしれません。
しかし、被害の実態を正しく理解し、具体的な対策をしっかりすれば、安心して利用できるはずです。
私が実践しているシンプルで簡単な対策方法を共有します。
フィッシングによる被害
現在、ネット銀行の被害で最も多いのが『フィッシング』による不正送金です。
※金融庁も注意喚起している(金融庁ホームページ)
金融機関やクレジットカード会社を装った「メール」や「SMS」を送って、ユーザーを偽のサイトに誘導し、個人情報やパスワードを盗み取る行為

引用元:金融庁ホームページ
このグラフを見ると、不安になってしまうかもしれませんが、対策することができます。
フィッシング対策
「メールやSMSからリンクを開かず、公式アプリやブラウザから直接アクセスする」という方法が、効果的なフィッシング対策です。
私自身、住信SBIネット銀行の公式の連絡であっても、メールやSMSからサイトを開かず、アプリで確認するようにしています。
実際、メールのリンク先でしか確認できないことはなく、アプリの通知からも同じ内容を確認できます。

不審なメールは、不安を煽るような内容が多いから、慌てちゃうよね

普段から公式アプリから開く習慣があれば、慌てることなく、対応することができるはずだよ!
シンプルな方法ですが、以下のようなメリットがあります。
- 確認の手間が省ける:どのメールやSMSが信頼できるのか一つ一つ確認するのは時間がかかるが、「開かない」と決めれば、迷う必要がなくなる。
- リスクの排除が確実:どんなに送信元やリンクを慎重に確認しても、偽装されたリンクを見逃す可能性があるが、「開かない」というルールであれば、このリスクを完全に排除できる
- セキュリティ意識の徹底:このルールを習慣化することで、フィッシング被害に遭う確率がさらに低下し、安全性が大幅に向上する
- シンプルな対策で安心感が増す:難しい判断や技術的な知識が不要なため、誰でも取り組みやすい対策
多少の不便さはあるかもしれませんが、安全性と時間効率を考えると、十分に価値がある方法だと思います。
他に取るべき対策
フィッシング以外の被害リスクを抑えるため、以下の対策も検討するとさらに安心です。
1. 二段階認証を設定
- ネット銀行や関連サービスで、二段階認証(SMS認証、アプリ認証など)が有効になっているか確認する
- 不正ログインされても、本人確認の手間が加わるため被害を防げる
2. 通知設定をオンにする
- ネット銀行での取引通知をオンにし、不正な操作があれば即座に気づけるようにする
- 通知内容を公式アプリで確認するクセをつければさらに安心
3. パスワードを定期的に変更
- 長く同じパスワードを使わない
- 推測されにくいパスワードを作り、使い回しを避ける
4. 信頼できるネット環境を使う
- 公共Wi-Fiは避け、自宅など安全なネット環境からアクセスする
- VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用するとさらに安全
5. ソフトウェアやアプリのアップデートを欠かさない
- セキュリティ更新が行われていないアプリは、不正アクセスされるリスクが高くなる
住信SBIネット銀行のデメリットと対策
私が実際に使ってみて感じたデメリットは、以下の点です。
- 引き落とし口座に設定できない場合がある(私の場合、以下の4つ)
- 水道料金
- 幼稚園の教育費
- 小学校の教育費
- 奨学金の返済
- 新札が発行するのが難しい
しかし、デメリットも以下の方法で解決します!
「メイン口座」と「サブ口座」で管理する

しかし、メイン口座(住信SBIネット銀行)とサブ口座(地銀)、二つの口座で管理することで解決できました。
サブ口座(地銀):引き落とし専用口座、新札の発券(必要な時)
「口座が増えて管理が面倒ではないの?」と思われるかもしれません。
しかし、地銀に必要な金額は、住信SBIネット銀行の『定額自動振込サービス』で毎月自動で振込してくれるため、ほとんど管理していません。
地銀は、マネーフォワードMEに連携させず、振込みした金額に項目(地銀固定費)をつけて管理しています。
サブ口座を引き落とし口座にするメリット
サブ口座を引き落とし口座にして、良かったことがあります。
水道料金:2ヶ月毎(奇数月)に引き落とされる
児童手当:2ヶ月毎(偶数月)に振り込まれる
その場合、奇数月に支出が多くなり、偶数月に収入が多くなってしまいます。
そこで、毎月同じ金額になるように、計算します。
金額が変動するものは、少し余裕をもった金額に設定する
- 水道料金:‐16000円/2ヶ月
- 児童手当:+20000円/2ヶ月
- 教育費用:‐10000円/月
毎月の支払いは
- 水道料金:‐8000円/月
- 児童手当:+10000円/月
- 教育費用:‐10000円/月
8000円(水道料金)+10000円(学校費用)-10000円(児童手当)=8000円/月
毎月振込する金額:8000円
地銀にはあらかじめ余裕を持った金額を入れおき、毎月決まった額が引き落とされることで、以下のようなことを考えなくて済むようになったので、管理がとても楽になりました。
- 今月は水道料金の支払いがあるから支出が多くなっているのか
- 児童手当があるから収入が多いのか
まとめ
住信SBIネット銀行をメイン口座にして、本当に良かったと感じています。
ネット銀行の口座開設には少し勇気がいるかもしれません。「面倒そう」「使いにくかったらどうしよう」と不安に思う気持ちもよく分かります。
しかし、今では口座開設も簡単になり、使い勝手の良い銀行を選ぶだけで、日々の暮らしが少し楽になり、手間も減ると思います。
「ネット銀行に不安がある方」や、「住信SBIネット銀行を検討している方」にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください!